介護保険内サービスと保険外サービスを同時に、そして一体的に提供する混合介護。その実現について、医療・介護関係者だけでなく、さまざまな立場の関係者から意見が上がっている。さらに2月、東京都は、混合介護の特区の創設を政府の国家戦略特別区域会議に提案した。こうした状況を踏まえ、CBnewsでは医療・介護関係者を対象に、混合介護の導入の賛否などについて、緊急アンケートを実施した。アンケートでは導入に賛成する声が反対を大きく上回る結果が得られた。
従来の介護保険外サービスの利用としては、▽保険内のサービスではあっても区分支給限度基準額を超えるサービスの利用や時間の延長(上乗せサービス)▽配食サービスなど、介護保険外のサービス(横出しサービス)―といったスタイルの利用が全額自己負担で認められていた。しかし、保険内と保険外のサービスを明確に区分する必要があることから、保険内サービスを提供している時間内に保険外サービスを同時並行で提供することは認められていない。
こうした状況に対し、昨年9月5日には、公正取引委員会が規制緩和を求める内容などを盛り込んだ「介護分野に関する調査報告書」を公表。その後、政府の規制改革推進会議などでも、混合介護に関する議論が活性化した。
そして今年2月、東京都は、介護保険のサービスと保険外のサービスを同時に提供できる「混合介護」の特区の創設を政府の国家戦略特別区域会議に提案した。具体的には都と豊島区とが連携し、「介護保険サービスと保険外サービスの同時・一体的提供」と「介護保険サービスに付加価値をつけた部分への料金設定」について、2018年度のモデル事業開始を目指し、準備を進めるとしている。
こうした状況を踏まえ、CBnewsでは2月14-24日にインターネット上で実施。561人から有効回答を得た。職種別の内訳では、事務職が15.9%、介護福祉士が15.7%、ケアマネジャーが11.1%、医師が10.9%、看護師が10.0%などだった。
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