厚生労働省は30日、社会保障審議会介護給付費分科会に、2015年度の介護従事者処遇状況等調査の結果を報告した。それによると、介護職員処遇改善加算のうち、算定できる単位数が最も多くなる「I」を取得した事業所では、常勤の介護職員の平均給与(月給)が約1.3万円増えていた。一方、給与などの引き上げ方法では、給与表を改定して賃金水準を引き上げる方式(ベースアップ、ベア)を採用した事業所は17.9%にとどまった。【ただ正芳】
厚労省では昨年10月、全国の介護老人福祉施設や介護老人保健施設、介護療養型医療施設、訪問介護事業所、通所介護事業所、認知症対応型共同生活介護事業所、居宅介護支援事業所など1万560カ所に対し調査を実施。72.7%に当たる7559カ所から有効回答を得た。
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