全日本病院協会(全日病)は14日、2016年度の診療報酬改定に関する説明会を開いた。医科の改定項目について解説した厚生労働省保険局医療課の田村圭課長補佐は、DPC制度の機能評価係数IIに新設される「重症度指数」について、「出来高実績点数が高い方が係数自体は高くなるが、医療機関の診療規模のばらつきを埋め合わせるほどのものではない。それが目的でもない」と述べ、医療関係者に理解を求めた。【敦賀陽平】
田村課長補佐は、「副傷病や手術の有無等に基づいて作られている診断群分類点数表では、同じ診断群分類でも、より濃密な医療を必要とする重症患者が一定程度発生する。そういったことに改良を行う目的で設定している」と説明。その上で、「包括のDPCの中で一部出来高の診療実績を加味して、少しだけ点数を上乗せしている」と述べた。
説明会では、参加者からの質問に田村課長補佐が回答した。質疑応答の主なやり取りは次の通り。
■一般病棟用の看護必要度について
―一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)のA項目に「救急搬送後の入院」(2日間)について、患者の状態の決まりはあるか。
特段、患者の状態等に関するものはない。救急搬送の患者を受け入れていただいて、入院したことを評価する。
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