厚生労働省は、来年度の介護福祉士国家試験から、3年以上の実務経験者に義務付けられる実務者研修を受ける人のうち、一定の条件を満たす人については受講期間を短縮する方針を示した。条件を満たす人については、「6カ月以上」となっている受講期間が「1カ月以上」まで縮められる。厚労省は受講期間短縮などの内容を盛り込んだ改正省令案についてのパブリックコメントを、来月16日まで募集している。【ただ正芳】
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厚労省が改正案を示したのは、「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則等の一部を改正する省令(案)」。 介護福祉士を目指す人のうち、3年以上の実務経験がある人については、来年度の国家試験から、6か月以上の受講期間に450時間分の実務者研修を受けることが義務付けられる。ただし、▽訪問介護員養成研修(1-3級)▽介護職員初任者研修▽介護職員基礎研修▽喀痰吸引等研修▽そのほか、認知症介護実践者研修や地域の団体が実施する研修など、上記の研修に準じるもの-を受講している人は、一部の科目の受講が免除される。 そのため、厚労省では実務者研修を受ける人のうち、一部科目の受講が免除される人については、研修の受講期間も「1カ月以上」に短縮化する方針を固めた。なお、受講期間が短縮された人についても、研修を修了すれば、他の実務研修の修了生と同様に実技試験は免除される。
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