「職場のメンタルヘルス対策として何か手を打たなければならないという思いは厚生労働省と同じ。制度が動き出したからには円滑に動くようにしたいとも考えている」-。そう話すのは、日本精神神経学会理事の中村純氏(北九州古賀病院長・産業医科大名誉教授)。同学会は昨年11月、厚労省あてにストレスチェック制度の課題やその対策の必要性を訴える見解を出した。中村氏は、大前提として制度を軌道に乗せたい考えを強調した上で、この制度には課題が多いと指摘する。【坂本朝子】
中村氏は課題が山積する理由として、「思うに、精神疾患に対する偏見が背景にあるのだろう」と話す。
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