現在、地包診(月1回の包括払い)と地包加(再診料の加算)はいずれも、▽高血圧症▽糖尿病▽脂質異常症▽認知症―の4つの疾病のうち、2つ以上を持つ患者が対象ですが、厚生労働省によると、認知症患者はこれら以外の慢性疾患を合併し、複数の医療機関を受診することも多いようです。
中央社会保険医療協議会(中医協)の調査では、地包診と地包加を算定していない認知症患者の過半数が、6種類以上の薬剤を内服していることが分かっています。このため同省側は、 認知症患者の対象疾患を広げる一方、多剤投与を減らす取り組みを要件に加える方針 ですが、中医協の診療側はこれに反対しています。
◇【中医協】地域包括診療料の対象患者拡大へ―届け出数2割超減、委員が要件緩和を要望
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