日本医師事務作業補助研究会(矢口智子理事長)はこのほど、東京都内で医師事務作業補助マネジメントセミナーを開催した。シンポジウムでは医師事務作業補助者のキャリアパスなどがテーマになった。【大戸豊】
同院は、脳神経外科を中心に、循環器科やリハビリ科などを運営している。常勤医は12人で、脳神経外科は年間350-400件、循環器科では300件-350件の手術をこなす。医師事務作業補助者は常勤で4人を配置し、医師事務作業補助体制加算1(25対1)を取得している。医師事務作業補助者は、診療部に所属している。事務部門の下では、医学知識を教えるのが難しいことから、医師の近くで医学知識を学んでもらうことが狙いだ。
同院は以前、医師に退院サマリを依頼すると、患者の退院から2週間たっても記入が済んでいないこともあった。現在では、退院サマリの記載は医師事務作業補助者が行い、退院後2日以内には作成できている。診断書についても、約9割が当日に仕上がっている。これにより、患者を待たせず、事務職員による電話対応の頻度も減ったほか、双方のストレスも減った。
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