社会保障審議会(社保審)の医療部会は4日、2016年度に実施する診療報酬改定の基本方針案を大筋で了承した。「地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点」を重点課題として掲げ、かかりつけ医機能の評価や病院と診療所の機能分化の検討、多職種連携の強化などをその具体的方向性の例として示した。今後、これまでの社保審・医療保険部会での意見も踏まえ、厚生労働省が両部会の部会長と調整の上、来週にも正式な基本方針として取りまとめる見通し。【坂本朝子】
最終的に了承された改定の基本的視点は、(1)地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点(2)患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質が高い医療を実現する視点(3)重点的な対応が求められる医療分野を充実する視点(4)効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点-の4つで、それぞれの視点に基づいて具体的方向性の例が示された。
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