外保連は1982年に手術試案の発刊を開始。手術に必要な医師数や時間、縫合の際に使われる糸などのコストを数値化し、それを基に手術料を算出してきた。手術試案は徐々に精緻化が進み、2010年度の診療報酬改定では、厚生労働省が手術料を検討する際の資料として使用されるまでになった。
だが、技術の高度化に伴う手術時間の短縮などを反映させた結果、手術料が下がってしまうという想定外の事態が起こり、14年度の改定では、81項目の手術料がダウンする結果となった。このため、外保連は昨年秋にワーキンググループ(WG)を設置し、新たな評価軸を検討してきた経緯がある。
■手術の利点の「スコア化」は見送り
新たな評価軸は、(1)手術を行うbenefit(利点)のスコア化の策定(2)医療紛争リスク(3)手術中の緊急度(4)2つの命を扱う手術(5)費用対効果―の5項目 =表、クリックで拡大= 。
※新たな評価軸で対象となった手術名は次ページで
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