2016年度の診療報酬改定に向けた議論が本格化する中、中央社会保険医療協議会(中医協)に5人の新しい委員が10月30日付で就任した。4日に開かれた総会では、新たな顔触れでの議論がスタート。冒頭、それぞれの委員があいさつし、今後の意気込みなどを語った。【坂本朝子】
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30日付で委員に就任したのは、診療側の松原謙二・日本医師会副会長と猪口雄二・全日本病院協会副会長、支払側の幸野庄司・健康保険組合連合会理事、平川則男・連合総合政策局長、松浦満晴・全日本海員組合組合長代行。
松原委員は、「国民皆保険制度は世界に冠たる制度で、それを支えるのが中医協。1号側(支払側)とか2号側(診療側)とか、医療側のメリットだけでなく、国民の幸福を目標として議論していただきたい」と述べた。
また、猪口委員は、「日本の医療、ひいては入院医療を少しでも良くするように議論に参加したい」と意気込みを語った。
幸野委員は、「双方立場が異なるところで議論を行うが、目指すもの、質の高い医療、国民皆保険の堅持という理念は共通していると思う」と述べ、共通の目標に向かって尽力していきたいとの考えを示した。
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