政府の国家戦略特区に指定されている千葉県成田市で、2017年4月にも医学部が新設される見通しになった。医学部を開設する事業者は今後、公募・選定されるが、市は、新設を共同提案した国際医療福祉大が事業者の「最有力候補の一つ」であるとして、同大と具体的な協議を進めている。小泉一成・成田市長はキャリアブレインのインタビューに応じ、新たな医学部に対する期待を語った。【聞き手・丸山紀一朗】
-東北地方では来年4月、東北薬科大が「東北医科薬科大」に名称を変え、医学部を新設することが決まっています。小泉市長はこの動きをどのように捉えていますか。
東北薬科大が新設する医学部については、「ライバル」というより、共に国内で約40年ぶりに認められる新たな医学部の設置主体として、「同志」のように考えています。東北の場合は、東日本大震災からの復興目的などで特例的に新設が認められました。新設すべきでないといった声もあるようですが、実際、震災の影響によって医師や看護師が少なくなっていると聞いていますし、私は東北にもう一つ医学部があっていいと思います。
-東北だけでなく、成田市の医学部新設に対しても、医療界には反対論が根強いです。
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