厚生労働省は、2013年度の都道府県ごとの医療費の差を分析(年齢構成の違いによる影響を除外)した結果を発表した。それによると、福岡が最も高く、新潟が最も低かった。医科の入院医療費に限ると高知、医科の入院外医療費と調剤医療費の合計だと広島が、それぞれ最高値だった。同省は、こうした地域差に何が影響したのかも分析している。分析結果をグラフで紹介する。【佐藤貴彦】
■年齢構成による差調整前、最高は高知
年齢構成による差を調整する前のデータでは、医科・歯科・調剤を合わせた一人当たりの医療費が最も高いのは高知で、64万1996円。最も低いのは千葉の41万5141円だった。
各都道府県の一人当たりの医療費の合計や、一人当たりの医科入院の医療費を、それぞれ全国平均を1として比べると =グラフ1、2= になる。
これを見ると、医療費が高い都道府県の多くで、医科の入院医療の費用も高い傾向がある。ただ、医療費の合計が6番目に高い広島は、医科の入院医療費の数値は1.209で、17番目にとどまる。大阪の医療費は、「合計」は24番目だが、「歯科」に限ると最高値であるなど、都道府県ごとに特徴がある。
次ページは地域差に影響を及ぼす要素の分析結果をグラフで示しています。
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