病床機能報告制度の結果を受け、とある地方都市にあるキホンノキ病院では、急性期から回復期への機能転換と、病棟建て替えの検討を始めました。第1回の連載では、なぜか資金調達手法に詳しい新人職員のキソしろうさんが、手法を選ぶポイントを解説しました。
病院資金調達キホンのキ(1)―調達方法を決める前に確認すべきポイントは
第2回では、幾つかの資金調達手法を取り上げ、それぞれの特徴や、使う際に気を付けるべき点を紹介します。
事務長 それにしても、キソしろうは何故、資金調達手法に詳しいんじゃろうか。それに、説明用のフリップボードを何枚も用意しているとは驚きじゃ。
キソしろう お待たせしました。フリップボードを持ってきましたよ。それでは、資金調達手法にどんなものがあるのかを順々にご説明します。
??? ちょっと待った!
事務長 いきなり大声を出して、何者じゃ! 何とメーンバンクのチョウタツ銀行の行員さんではないか。
キソ次郎 事務長、大きな声を出して大変失礼しました。チョウ銀のキソです。実は、しろうは私の末の弟でして。キホンノキ病院様に就職したと聞いて、心配になって来てしまいました。まったく、おまえはいつまでフリップボードを使っているんだ。今の世の中、タブレット端末を使う方がスマートだぞ。
事務長 うちのキソが資金調達手法に詳しいのは、お兄さんが銀行に勤めているからだったのか。
キソ次郎 そうなのです。事務長は、資金調達手法にどんなものがあるのかをお知りになりたいようですね。それでは、私がスマートに説明させていただきましょう。
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