地域医療構想(ビジョン)の達成に向けた病床再編は、地域の医療機関ですでに動き始めている。千葉県船橋市にある医療法人社団千葉秀心会東船橋病院(98床)は今、看護配置10対1の急性期病床の一部を回復期リハビリテーション病床に転換する工事の真っ最中だ。これは、地域医療介護総合確保基金による県の補助金を活用したもので、同基金の創設2年目に当たる今年度以降、全国で同様の病床転換がさらに進む見通しだ。【丸山紀一朗】
病院設立は今から30年以上前の1984年。理事で事務長の皆川博行氏によると、既存の建物は老朽化が進み、また、新たな事業を展開しようにも既存のスペースでは手狭になっていた。そこで、病院の拡張に向けて5年ほど前から検討を始め、2012年に県保健医療計画に基づいた30床分の増床枠を獲得した。
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