今年4月から「データヘルス計画」がスタートした。健康保険組合がレセプトなどのデータを分析し、それに基づいて加入者の健康維持、増進のための事業計画を立案、実施していくもので、健康寿命の延伸、さらには医療費の適正化に結び付けることも目的としている。データを活用した疾病予防や健康づくりはこれからの流れといえるが、実効性が問われそうだ。【大戸豊】
データヘルス計画は2013年6月に閣議決定された日本再興戦略において位置付けられ、すべての健康保険組合が計画を策定し、今年度から3か年の計画(第一期)で実行していく。
同計画では、レセプト・特定健診データを活用し、健康保険組合や事業所の全体的な健康状況、受診状況、医療費の状況などを把握し、加入者の健康リスクの階層化、介入効果が高い対象者の抽出などを行うことが特徴となっている=表=。
表 「データヘルス計画」の特徴
厚生労働省保険局資料より
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