横浜市でこのほど開催された日本地域看護学会第18回学術集会では、「孤独死ではない『在宅ひとり死』を考える集会」と題して、グループディスカッションが行われた。独居高齢者が今後も増加していく中で、どのような体制や仕組みがあれば、在宅で最期を迎えることができるのか、訪問看護師や保健師らが話し合った。【大戸豊】
2013年の高齢者白書には、「誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような『孤立死(孤独死)』」という表現が見られるが、柄澤氏は在宅ひとり死について、「孤立死(孤独死)」と対比した概念であり、近隣や社会とつながりがあり、たまたま一人で息を引き取った場合でも、長時間発見されずに放置されるようなことはなく、最期まで慣れ親しんだ場所で過ごしたいという本人の希望をかなえる一つのあり方といった意味を含んでいるのではないかと述べた。
(残り1840字 / 全2267字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】