このほど千葉市で開催された第8回日本在宅薬学会学術大会では、「在宅実践薬剤師への第一歩〜あの人はどうやって始めたのか?」と題したシンポジウムが行われた。薬局の薬剤師が在宅業務をスタートすると、実際にどのような壁に直面するのか、どうすれば患者のためになるのか、シンポジストが実体験を基に語った。【大戸豊】
福岡県にある「さかい薬局グループ」の田崎恵玲奈・統括本部長は、新たに在宅療養支援に参加した時の取り組みを紹介した。
田崎氏は、在宅の様子が気になる患者を支援したいと考えていた。しかし、薬剤師としての専門性を生かせているのか疑問があったことから、日本在宅薬学会のバイタルサイン講習会に参加した。その経験から、田崎氏は「自分の渡した薬が本当に効いているのか」「服用後に患者にどのような結果が出ているのか」「問題がある場合にはどのように解決するのか」といったことを、個々の患者に合わせて最適化する必要があると考えるようになった。
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