外科関連の99学会が加盟する「外科系学会社会保険委員会連合」(外保連)は、科学的な根拠に基づく診療報酬を実現するため、改定の資料となる「外保連試案」を作成している。だが、約80項目の技術料が引き下げとなった2014年度改定では、医師の練度が試案に反映されると報酬減になる“ジレンマ”に直面した。こうした中、外保連は今年秋にも、医療技術の新たな評価軸を作成する。その狙いとは―。【聞き手・構成=敦賀陽平】
外保連試案は、手術に必要な医師数や時間といった技術的な費用に、縫合で使用する糸などのコストを合わせて技術料を算出したもので、10年度の改定から、診療報酬を検討するための厚生労働省の資料として使われるようになりました。その後、12年度と合わせた2回の改定で外科系の報酬はほぼ全領域で上がり、全体で3-4割増となりました。
内保連、II群の要件で内科系技術の評価を-16年度改定・三保連トップが語る(1)
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