―今回、日病の見解をまとめるに至った経緯は。
3年前、日病が創立60周年を迎えるのに合わせ、倫理委員会で新たな倫理綱領を策定した。その際、私の強い希望で「人の自然な死に思いをいたし、緩和医療を推進し、誰もが受容しうる終末期医療を目指す」という項目を提案したところ、賛同する意見が多かった。
その後、日病の堺常雄会長の諮問を受け、昨年7月から今年2月まで、3回にわたって委員会で議論した。メンバーは、日本医学会の高久史麿会長や国際医療福祉大の北島政樹学長ら医療の専門家5人に加え、弁護士でもある国立がん研究センターの児玉安司理事、日本尊厳死協会の岩尾総一郎理事長にも、特別委員として参加してもらった。
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