逓信病院は戦前の1938年(昭和13年)、旧逓信省の職員や家族を対象とする東京逓信病院が開設されたことが始まり。2007年秋の日本郵政公社の民営化を経て、現在は日本郵政が運営。北海道から鹿児島まで全国に11施設ある。今回の売却は、将来的な株式上場を見据え、不採算事業を整理したとの見方が強い。
企業は本来、医療法上の規定により、病院や診療所を開設することができない。だが、同法が施行される48年より前に建てられたものについては、例外的に運営が認められている。また、職員の福利厚生と地域貢献を目的として医療を提供する企業の健康保険組合(健保組合)のほか、国の特殊法人が管轄する病院を引き継いだNTTやJRなども、開設が許されている。
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