医学生の4割を女性が占める時代となり、医療現場で活躍する女性医師は年々増加を続ける。男女共同参画社会にとって喜ばしいことである一方で、出産や育児で仕事量をセーブする女性医師をどうフォローするか、そのキャリア形成をどう支援するかなど、課題は山積している。そのような中、先月、大阪市で開かれた日本循環器学会では、「子育て世代の男性・女性循環器医のためのキャリア支援」と題するシンポジウムが行われた。【坂本朝子】
「男性医師の意見も聞かなければ、真に有用な解決策にはたどり着けない」。佐賀大の吉田和代氏(卒後臨床研修センター)はそう主張し、同大で異なる属性に分かれて実施した子育て世代の医師への支援問題を話し合うグループディスカッションを通して見えた現状や課題について報告した。
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