「緩和ケアは終末期のケア」「痛み止めは体に悪い」「モルヒネは中毒になる」など、がん治療に対する患者や家族の誤解は依然として根強い。そこで、医師や看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどの多職種が病院から飛び出し、気軽に耳を傾けてもらえる街角で、緩和ケアの正しい知識を普及させるイベントを開催した。【坂本朝子】
イベントでは、7人の講師によるさまざまなテーマのミニセミナーが開催されたほか、近畿圏のがん診療連携拠点病院の医療者らが気軽に相談に応じる「出張がん相談室」という珍しい試みもあった。中には「相談窓口が分からない」という相談もあり、国が指定するがん診療連携拠点病院などに設置されている、無料で利用できる「がん相談支援センター」が広く認知されていない実態が浮き彫りになった。
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