規制改革会議(議長=岡素之・住友商事相談役)は12日、東京都内で公開ディスカッションを開催し、医薬分業をめぐる規制の見直しに着手した。同日のディスカッションでは論点を整理するため、関係者からのヒアリングや意見交換を実施。今後は、同会議の下に設置したワーキング・グループで、医療機関と薬局とが一体的な構造であることを禁止する規制の見直しや、医薬分業を進めるための患者負担と、薬局の業務の有用性とのバランスなどについて議論を深める。ディスカッションの後に記者会見した岡議長は、今年6月ごろに予定する規制改革に関する答申に、医薬分業に関連する提言を盛り込む可能性もあるとした。【佐藤貴彦】
岡議長は会見で、国民・患者の利便性という視点と、サービスとコストの視点とで、今後議論を深める必要があると指摘。ワーキング・グループでは、さらなる関係者からのヒアリングなどを通じて審議を深めるとした。また、「6月のわれわれの答申に間に合うかどうかは、もうちょっと議論する必要がある。可能性としては両方ある」と述べた。
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