2025年、首都圏ベッドタウンは高齢化の波をどうやって乗り越えるのか-。神奈川県相模原市と東京都町田市では、市内の医療・介護従事者が集まり始めた。自分たちの地域の課題をどのように解決していけば、誰も経験したことのない高齢化を乗り切れるのかを考えている。ここでは、地域のリーダーとシンプルで緊密な連携が求められている。【大戸豊】
2013年12月に発足した「相模原町田地区介護医療圏インフラ整備コンソーシアム」(以下、コンソーシアム)は、両市内の医療・介護従事者を結ぶための“基盤”だ。病院や診療所、訪問看護ステーション、介護事業所、薬局など約110の事業所が参加し、症例検討会や研修会を月1回のペースで行っている。登録会員数は現時点で約250(個人、事業所合わせて)に上る。
コンソーシアムの事務局は、この地域の基幹病院である北里大学病院(相模原市)が務めるが、オンライン研修会の進行役は各会場の持ち回りだ。研修会ではディスカッションを重視しており、各会場がそれぞれ活発な議論を行っている様子が、中継映像からもうかがえた。
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