観光庁の「医療観光プロモーション推進連絡会」が2月18日に東京都内で開催したシンポジウムでは、いわゆる医療のインバウンドで、海外から患者を受け入れている病院の取り組みが紹介されたほか、日本の医療機関での受け入れを増やす上での課題が挙げられた。この中で国際医療福祉大大学院の岡村世里奈准教授は、「医療観光」の世界的な盛り上がりがいったん落ち着いて、次の「波」が起きていると指摘。その対応策などを示した。【佐藤貴彦】
「国際的にも大きな一つの波が終わって、ちょっと落ち着いて、次の動きが出てきている」―。ヘルスケアサービスの最新の国際動向などをテーマとした講演で、岡村准教授はこう指摘した。さらに、「去年くらいからちょっと雰囲気が変わった」と述べ、現在は、医療のインバウンドが国際的に“成長産業”ととらえられていた期間が過ぎ、そのデメリットを冷静に分析して、在るべき方向を模索する動きが各国で出始めていると解説した。
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