「重粒子線治療への投資は地産地消につながり、日本の経済が潤う」―。放射線医学総合研究所(放医研)の重粒子線がん治療装置HIMAC(ハイマック)が炭素の重粒子線によるがん治療を始めてから20年経ったのを記念して開かれた講演会のパネル討論では、臨床医や専門家から治療以外の波及効果を指摘する意見が出た。高額な治療費めぐる課題をどう解決すべきかといった議論も行われた。【松村秀士】
放医研が世界で初めて実用化した重粒子線がん治療は、外科手術に比べて体への負担が少なく、難治性のがんに対しても高い治療効果が認められている。放医研のHIMACでは、頭頸部がんや肺がん、前立腺がん、骨・軟部肉腫などに対応し、これまで約9000人を治療してきた。
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