2025年に向けて進む医療改革。機能分化と連携が強力に推進され、病床機能報告制度や中小病院・診療所による主治医機能の強化、大病院の一般外来縮小などが既に動きだしている。こうした中、「医療連携の大変革で、新たな患者クレームが生まれているのではないか」との懸念が、このほど東京都内で開かれたシンポジウムで示された。【烏美紀子】
常喜氏は、今年6月に公布された医療介護総合確保推進法が、「医療の機能分担と業務連携の重要性を理解し、機能に応じて適切に受診すること」を国民の責務と明確にしたことの重要性を強調。さらに、機能に応じて病院が4つに区分されることや、大病院はますます逆紹介率の向上を求められることなど、国が描く機能分化と医療連携、それに伴う患者の流れを説明した。
その上で、「果たして、これを患者さんがすんなり理解できるでしょうか? どの病院がどの区分に属するか、分かるでしょうか?」とし、慈恵医大病院での患者クレームの推移を示した。
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