診療報酬調査専門組織のDPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大医学部特任教授)は26日の会合で、ミスコーディングが多いDPC対象病院や、総合的な機能の一部を分院に移している大学病院本院など7施設のヒアリング調査を実施した。調査は、2016年度に予定される次の診療報酬改定でのDPC制度見直しに向け、医療現場の実態を把握するのが目的。委員からは、点数を引き上げるミスコーディングが多発する病院にペナルティーを設けたり、機能の一部を分院に移した大学病院本院の基礎係数を見直したりすべきといった提案があった。【佐藤貴彦】
厚生労働省はヒアリング調査の対象を決めるため、昨年度のデータを基に、DPC対象病院が実際に選択した診断群分類番号と、提出されたデータから機械的に選択した診断群分類番号との乖離率を算出。乖離率が高い20施設と、乖離率が低い10施設に調査票を配布したほか、それぞれ2施設と1施設を選び、この日の会合で院内でのコーディングの実施方法などを聴取した。
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