厚生労働省の先進医療会議は6日、ニーズの高い医療機器や、iPS細胞などを用いた新技術を、先進医療として認めるかどうか迅速に審査する新たな制度の運用方法について議論した。厚労省が、専門の分科会を新たに立ち上げて審査を迅速化させるといった「たたき台」を示したが、委員からは、専門家不足などを考えると難しいといった指摘があった。一方で、来年度から医療法に基づいて指定される臨床研究中核病院(中核病院)が充実した体制を持ち、審査に必要な書類を的確に作成できれば、迅速化につながると期待する声も上がった。【佐藤貴彦】
厚労省は同日の会議で、新制度の運用方法のたたき台を提示。併せて、国家戦略特区の先進医療の特例の対象となる「臨床研究中核病院等と同水準の国際医療機関」の審査方法のたたき台も示した。ただ、先進医療の新規届出技術3件の審査が重なったことなどから十分に議論できず、新制度の運用方法と国際医療機関の審査方法は、来月4日の会合で引き続き検討することとなった。
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