フォーラム前半の講演では、京大医学部附属病院・医療安全管理室の松村由美室長が壇上に立ち、重大な医療事故が発生した際の同病院の対応について説明した。
過失のある死亡や重度の後遺症が発生した場合、同病院では必ず医療安全管理室が対応するが、過失のないケースや軽度の有害事象については、同管理室のサポートの下、各診療科・部署が主体的に対応することになっている。
同管理室に寄せられた相談件数は、この8年間で3倍以上に増加。昨年度の816件のうち、154件は医療者からのものだったという。一方で、新規で訴訟や調停に至った事例はほとんどなく、同年度は1件にとどまった。また、インシデントレポートについても、同年度までの過去10年間で3倍以上に増えたものの、医師の割合は5%程度で推移しているとした。
(残り1230文字/全1754文字)
(残り1254字 / 全1801字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】