三重大医学部附属病院の新病棟の12階に、ジャズの生演奏を聞きながら、夜の伊勢湾を一望できる“ジャズバー”がある。
開店するのは数か月に1度。バーと言っても、店が出すのは酒ではなくノンアルコールカクテルだが、本物のバーテンダーがシェイカーを振る。果物を使ったカクテルを中心に、その数は約30種類。「トマトピクルス」や「スティックサラダ」など、病院の管理栄養士が監修した“つまみ”も提供するという徹底ぶりだ。
「アルコールは入っていませんが、その場の雰囲気は味わってもらえる。ジャズの音色が患者さんの癒やしになると感じています」。病院長顧問で、栄養管理部・栄養指導管理室の岩田加壽子さんはこう話す。
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