不自然なあざややけど、著しい過食や多数の虫歯、見境のない乱暴な行動-。児童虐待が社会問題となる中、医療機関にも早期介入のための積極的な役割が求められている。「児童相談所の人が毎日いるような対応数の多いところもあるが、クレームや対応事務を避けるために目をつぶりがちな病院もある。児童相談所の対応も地域で全然違う」。愛知県医療ソーシャルワーカー協会副会長の小林哲朗氏は、そう現状を話す。
愛知県は昨年度から、厚生労働省が進める「児童虐待防止医療ネットワーク事業」として同協会と協力。県内30の病院に勤める医療ソーシャルワーカー(MSW)が、地域の状況や各病院の院内体制などについて情報交換を始めた。同事業で「医療機関における児童虐待対応マニュアル」も作成し、対応力の底上げに取り組んでいる。【大島迪子】
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