6月12日にすべての一般用医薬品のインターネット販売が可能になってから、4か月が経過した。新たな制度では第一類医薬品の場合、注文から商品発送までの間に購入者とメールなどで「1往復半」のやりとりが義務付けられた。果たしてこの制度は機能しているのかと現場を取材すると、「よりスムーズな1往復半」を目指す薬剤師らの取り組みが見えてきた。一方で行政側は、当初は予想しなかった種類の不正への対処に手を焼いている。【丸山紀一朗】
各社の工場や倉庫などが点在する埼玉県三芳町。その一角で約5万5000平方メートルの敷地面積を占める物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」の2階に、オフィス用品通販のアスクルが一般用医薬品の販売を行う「ロハコドラッグ首都圏」はある。
外観を一見した限りではただの物流センターだが、道路に面した入り口に店舗名の表示がある。確かにここで薬を買うことができるのだ。実際、近隣住民も薬を購入しに店舗を訪れる。
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