経営不振に陥った社会福祉法人宇治病院（京都府宇治市）とその主要取引銀行の京都銀行からの申請を受け、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構は先月、同病院の再生支援に乗り出した。同機構が社会福祉法人の支援に当たるのは初めて。動き始めた再生への道のりについて、実務を担う同機構の担当者と同病院の関係者に話を聞いた。【聞き手・真田悠司】

　 同法人は、病床数230床の宇治病院のほか、介護老人保健施設や訪問看護ステーション、特別養護老人ホームなどを経営している。近年、医師を含む職員の大量離職により病床稼働率が低下。年間1億円前後の赤字経営となっていた。同機構は先月8日、再生支援の決定を発表。債権者との合意に基づく私的整理により経営再建を目指し、5年以内に年間1億円の黒字まで回復するとの目標を示した。

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