複雑化する医療の課題を正しく見極める力を付けてほしい-。この願いから、来年春の日本医学会総会「2015関西」では、医学生や看護学生らによる「学生企画」を学術発表の柱の1つに据えた。同学会史上初のこの取り組みは、将来の医療界にとって有意義な一歩となるのだろうか。本番に向け、ラストスパートを掛けるため、この夏、学生たちは和歌山県の高野山で合宿に臨んだ。【真田悠司】
合宿には、学生36人に加え、担当教授や事務局職員、特別チューターとして講演イベントなどを主催する団体「TEDxKyoto」のメンバーが参加。約800年前に開かれたとされる宿坊「福智院」で、合宿は2泊3日のスケジュールで行われた。この間、食事の際は精進料理の膳を並べ、文字通り山にこもり、発表とその改善に集中的に取り組んだ。
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