非営利ホールディングカンパニー型の法人制度についての議論が、厚生労働省の「医療法人の事業展開等に関する検討会」を通じて進められている。国際医療福祉大の武藤正樹教授は、今後地方の自治体病院が運営を続けるには、財政的にも、人材供給の上でも、岡山大のメディカルセンター構想のように、大学を中核とした経営統合を進めることが不可避とみている。【大戸豊】
武藤氏は、異なる医療法人同士が、最初からホールディングカンパニーを構成するのは難しいため、特に地方では大学が中心となって、医師の派遣や人材育成の機能を担い、共同購入を進めたり、企業と一緒に研究・開発を行ったりするといった緩やかな統合ができるとみている。
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