厚生労働省が所管する独立行政法人(独法)の昨年(2013年)度の実績の評価が進められている。国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター、NC)6法人と、国立病院機構、全国の労災病院などを運営する労働者健康福祉機構の計8法人が、評価を担当する同省の独立行政法人評価委員会の部会に提出した資料を比べると、黒字転換が1法人、赤字転落が3法人などと明暗が分かれた。【佐藤貴彦】
今年4月1日現在で、全国143病院、計5万1750床を運営する国立病院機構。その昨年度の経常収益は約9260億円、経常費用は約8944億円で、約317億円の黒字となった。経常収支率(経常収益/経常費用)は103.5%。同法人が独法に移行した2004年度以降、経常収支率は10年連続で100%を超えている =グラフ、クリックで拡大= 。ただ、昨年度の経常利益をその前年(12年)度と比べると、およそ181億円の減益となった。
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