全日本病院協会(全日病)が16日に開催したセミナー「これからどうなるDPC対象病院」では、講演した有識者から、今後の診療報酬改定で機能評価係数2の中に、医療機関同士の連携や、医療の質の指標公開などを評価する視点が盛り込まれるとの予想が示された。【佐藤貴彦】
セミナーでは、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会で委員を務める金田道弘・緑壮会理事長が講演した。金田氏は、救急搬送時間の短縮などは、二次医療圏全体で取り組むべき課題だと指摘。「医療圏全体で、共同責任を負うようなシステムを診療報酬に入れたらどうか」と提案した。具体的には、搬送時間が全国平均より短い医療圏にあるDPC対象病院の機能評価係数2を引き上げ、反対に、全国平均より長い場合は引き下げることで、病院間の連携を進める案を示した。
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