調剤ミスの防止に役立てたい-。国家試験を突破し、薬剤師としてのキャリアをスタートさせてから、初めにぶつかる「壁」が薬剤の名称だ。大学では一般名で学ぶが、現場で調剤する際には商品名の知識が欠かせない。入職後、それぞれをすぐに結び付けられないと、調剤ミスにつながる可能性もあるという。大阪府枚方市の摂南大薬学部の学生らが、スマートフォン向けのアプリを開発し、この壁に挑戦している。【真田悠司】
例えば、糖尿病薬「アマリール」の一般名「グリメピリド」のヒントは「甘いグルメにピリオド」。「甘い」を糖尿病に、「グルメ」と「ピリオド」を「グリメピリド」に掛けるなど、語呂合わせとイラストに工夫を凝らす。
アプリの仮称は「薬剤かるた」。現時点で、▽感染症治療薬▽糖尿病治療薬▽脂質異常治療薬▽気管支喘息治療薬-の4分野・59種類の薬剤に対応している。
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