医師と議論できる薬剤師を養成したい-。そんな思いで2年半前に始まった薬剤師の研究能力向上を支援する「びわこゼミナール」。当初は現役薬剤師の研究発表の場だったが、現在は大学と連携し、薬学生にもその対象を広げている。会を主宰するびわこ薬剤師会の横井正之会長は、「薬剤師から情報発信するためには、薬の情報を評価・批判する研究や議論の経験が欠かせない」と話す。先月、15回目を迎えるゼミが立命館大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)で開催された。【坂本朝子】
会の冒頭、横井会長は、「それぞれの現場で、どう考えたかを発表していただくことで、技術の向上につながれば」とあいさつし、活発な意見交換をするよう求めた。
学生らに与えられた発表時間は質疑応答を含め一人当たり10分。持ち時間をフルに使い、学生ならではの柔軟な発想や視点を披露した。会場の教員らは、その都度、疑問や鋭い指摘をし、場の空気を盛り上げた。
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