日本薬剤師会の安部好弘常務理事は30日、中央社会保険医療協議会（中医協）委員に就任した。3期目の途中で退任した三浦洋嗣前委員の後任。安部委員は同日の総会終了後、記者団の取材に応じ、「わたしは薬剤師の代表として出ている」と述べ、日薬だけでなく関係団体や学会に配慮する姿勢を示した。【丸山紀一朗】

　安部委員は、1960年生まれの54歳。83年に昭和薬科大を卒業後、薬局での勤務を経て、91年にケイロン薬局（東京都板橋区）を設立した。その後、2006年から東京都薬剤師会常務理事、08年から日薬常務理事を務めている。10－12年には社会保障審議会（社保審）医療保険部会委員、昨年からは同医療部会委員などを歴任している。

　安部委員は30日付で、田村憲久厚生労働相から診療側委員に任命された。三浦前委員の残任期間である来年10月29日までが任期となる。中医協で所属する部会などは、▽診療報酬基本問題小委員会▽調査実施小委員会▽薬価専門部会▽保険医療材料専門部会▽費用対効果評価専門部会－の5つ。

　安部委員と記者団の主なやりとりは以下の通り。

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