文部科学省は4日、東北地方の医学部新設に応募のあった3陣営の構想から1つを選定するための構想審査会の2回目の会合を、同省で開いた。会合は非公開で、脳神経疾患研究所(福島県郡山市)、東北薬科大(仙台市青葉区)、宮城県の順に、10分間の構想の説明と、40分間の委員からの質疑が行われた。また同日、当初は次回会合で予定されていた日本医師会の意見聴取も行われ、中川俊男副会長らが出席した。同審査会の遠藤久夫座長(学習院大経済学部長)は会合後に記者団の取材に応じ、「申請者それぞれ特徴やインパクトがあった。直接に肉声で考え方を聞けたので、熱意がはっきり伝わってきた」と述べた。【丸山紀一朗】
15日に開かれる次回会合では、岩手県や福島県、東北市長会、東北大、岩手医大、福島県立医大の意見聴取と、選定に関する討議を行う。4回目の会合は今月末か来月上旬を予定。その後、今夏までに1つの構想を選定する。東北の医学部新設を申請した3陣営は、いずれも2016年4月に開学予定としており、予定通り進めば、医学部新設は1979年の琉球大以来、37年ぶりになる。
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