医療と福祉の円滑な連携を調整するエキスパートを養成するために、日本医療マネジメント学会が2011年から認定を開始した「医療福祉連携士」。認定合格者は現在までに269人に上る。先月、岡山市内で開催された同学会学術総会のシンポジウムでは、医療福祉連携士やその講習会の講師らが、連携士として在宅医療で果たすべき役割について話し合った。冒頭、座長の大久保一郎教授(筑波大医学医療系)は、「医療福祉連携士は多職種をつなぎ合わせる接着剤のような役割」と話し、今後、その重要性がさらに増してくると強調した。【坂本朝子】
そう話すのは、医療福祉連携士3期生で、がん研究会有明病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務する勝村美佐江さん(緩和ケアセンター医療連携部)。同院には全国から患者が来院するため、「顔が見える連携がとても難しい状況」だという。勝村さんは、そのような中、院内のスタッフにどう働き掛けているか、地域にどうつないでいるかについて発表した。
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