地域包括ケア病棟協会の仲井培雄会長(ほうじゅグループ代表)は、運営する芳珠記念病院(石川県能美市)の一般病床40床で、10月から「地域包括ケア病棟入院料1」を算定するための準備を進めている。市内唯一のDPC対象病床から、介護療養病床まで有する「ケアミックス型」の同病院が今後目指すのは、「地域包括ケアミックス病院」だと話す仲井氏に、病棟再編の道程を聞いた。【佐藤貴彦】
ほうじゅグループは、同市内で病院のほか、介護老人保健施設(老健)や訪問看護ステーションなどを運営。隣接する同県小松市にはグループホームも持つ。
それらの中核となる全320床の芳珠記念病院では、産婦人科や小児科を含む32科目を標榜する。一般病床200床のうち140床が看護配置7対1のDPC対象病床で、残り60床のうち、28床では「亜急性期入院医療管理料」、32床では「障害者施設等入院基本料」(10対1)を算定。また療養病床120床は、医療療養と介護療養が半分ずつで、医療療養では「療養病棟入院基本料1」を算定する。
幅広い機能をカバーする同病院を、これまで仲井氏は「デパート型ケアミックス病院」と称してきた。多機能を担うようになった背景には、仲井氏の父である同病院の前理事長の考えがある。
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