機能分化や在宅医療の推進に大掛かりなメスが入った今年度の診療報酬改定を受け、気になる“あの病院”がどのような戦略を描いているか紹介するシリーズ「激震改定、あの病院の戦略は?」。第2回は、兵庫県を中心に、大阪府や東京都にも進出し、医療や介護で幅広く事業展開する伯鳳会グループを取り上げる。【坂本朝子】
急性期の総合病院は、赤穂中央病院(兵庫県赤穂市)、大阪暁明館病院(大阪市)、白鬚橋病院(東京都墨田区)の3施設で、現在は赤穂中央病院のみ7対1入院基本料を、残り2施設は10対1入院基本料を算定している。今改定を受け、赤穂中央病院は引き続き7対1を堅持し、大阪暁明館病院は熟慮の末、7対1を算定する方針だ =表= 。
古城資久理事長は、「赤穂は人材も看護必要度も十分で問題ないが、大阪暁明館は平均在院日数も看護必要度もぎりぎり」と話す。それでも、あえて7対1とするのには理由があった。
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