「複数の大規模病院があり、人口減少が見込まれる地域では、病院間の統合や機能分化などが求められる」―。国際医療福祉大大学院の高橋泰教授は、病院が取るべき方法をこのように示した。その際に重要なのは、自分たちの病院が置かれている状況を客観的に見ることだという。高橋氏に、2014年度診療報酬改定が病院経営に与える影響や、急性期機能を担う病院が生き残る方法などを聞いた。【聞き手・松村秀士】
―今回の診療報酬改定は、病院にどのような影響を与えると考えるか。
今回の改定では、病院は患者を収容する施設ではなく病気を治す場所で、治ったら在宅で療養してもらうという方針が明確に示された。従って、今後は寝たきりの人をケアしていた病棟や特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)などは、役割を変えて、中長期的には認知症の人に対応した病棟や施設に変わっていくだろう。
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