労働災害防止のための活動に取り組む中央労働災害防止協会(中災防)は、介護施設などに向けた腰痛予防マニュアルを作成した。“職業病”として介護職員や看護師を苦しめ続ける腰痛を、事業活動の質向上を進める手法であるPDCAサイクルに基づき分析し、マネジメントするためのマニュアルで、中災防では、3月中にもホームページなどを通じて公表し、その普及を図る方針だ。完成したばかりのマニュアルの概要や、大まかな活用方法について解説する。【ただ正芳】
中災防が作成したのは、「改訂『職場における腰痛予防対策指針』に沿った社会福祉施設における介護・看護労働者の腰痛予防の進め方」(腰痛予防マニュアル)。昨年、厚生労働省が「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改訂したことを受け、学識者や介護関係者らを集めた「社会福祉施設における腰痛予防のためのリスクアセスメントマニュアル作成委員会」を組織し、この3月に完成させた。
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