激務で知られる医師でも、育児をしながらキャリアアップは可能か-。子育て中の産婦人科医や医師を妻に持つ男性医師らが、自らの経験を基に、医師の子育て事情や課題について明かした。京都府医師会が医学生や研修医向けに企画したパネルディスカッション「医師のキャリアアップをどう支援するか」。想像を超えるハードな生活に、会場からはどよめきが起きたが、「それでも仕事は楽しい」「何とかなる」など前向きな発言が目立った。【坂本朝子】
当初は、時間外勤務や当直を少し抑え、保育所や家族のサポートを得ながら、医師として、母親として、バランスの取れた生活を送りたいと思い描いていたが、現実は大きく違っていた。復帰前に同院の複数の産婦人科医が一度に辞めることになり、人員不足の事態が発生したからだ。復帰後は激務が予想されたが、小木曽さんは「専門医(の資格)を持たず、1人で診療することもままならない自分が、今から就職活動をするのは難しい」と判断し、復職を決意した。
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