景気が上向けば、介護業界から人は去り、景気が冷え込めば、人が戻って来る。介護業界で働く者なら、誰もが知っている残念な常識だ。しかし、業界全体を見渡せば、この常識を軽々と打ち破る企業も存在する。そんな企業の中でも、とりわけ光を放つのは、「musubi」のブランドで住宅型有料老人ホームなどを運営する「セーフセクション」(大阪府東大阪市)だ。何しろ創業からわずか5年目のベンチャー企業でありながら、大学卒採用で約1200人ものエントリーを集めてしまうのだから。創業者で、同社代表取締役の安部諒一に、その戦略について聞いた。(敬称略)【ただ正芳】
「福祉系学部からのエントリーはせいぜい、1-2割ですかね。特に決まった学部からの学生が多いわけでもありません。文系学部が中心ですが、中には理系学部の出身者もいます」
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