DPCマネジメント研究会(代表理事=真野俊樹・多摩大医療・介護ソリューション研究所教授)の第17回学術大会が東京都内で開かれ、この中で国立がん研究センター・がん医療費調査室長の石川ベンジャミン光一氏(厚生労働省DPCデータ調査研究班員)が講演した。石川氏は、重症度を考慮した評価手法「CCPマトリックス」の導入を検討している背景や病院における対応方法を説明したほか、地域医療ビジョンの策定が進められる中で、病院指標の作成と公開の準備を進めておくことが望ましいとした。【大戸豊】
石川氏は、DPCの「様式1」ファイルが2014年度診療報酬改定に伴って変更されることを挙げ、今後DPC制度が変わっていく上で、大きな布石になるとの見解を示した。
様式1ファイルは、1入院分のデータを1行にまとめて記入するという「横持ち」方式で記録されている。様式1は本来、入院時や手術後、退院などのタイミングで、必要項目を順次記録していくものだが、石川氏は「多くの医療機関では、退院時に一括して記入すればよいと思っているところがある」と指摘した。
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